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ほっかいDO!のふきのTO!(ラップ調)


 札幌はちょうど,雪が溶けてきた頃です。ということで,ふきのとうの季節であります。今年は(実は去年も)新潟では採り逃したと思っていたので,しかも新潟市の特に海沿いではあまり生えていなかったので,なかなか久しぶりな感じです。ところでこの写真,手前左側の枝が邪魔ですね。どければよかったです。。

 早速採集して,ふきみそを作ってみました(妻が)。アキタブキのふきのとうを食べるのははじめてです。アキタブキPetasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim. var. giganteus G.Nicholsonは,東北地方北部から北に分布し,東北地方中部以南に分布するフキP. japonicus var. japonicus から変種として区別されています(門田 2017)。ふきのとう(花序)や葉など,とにかく植物体が大型になるのが特徴です。この写真からはわかりませんが,花序は成長するとまさに「塔」のような感じになります。「まるでトトロが持っている葉っぱのよう」というのはとてもよく聞く喩えです。

 ....ところでこれを機会に改めて調べてみたら,トトロが持っている葉はフキではなく,ハスなのですね。一応水草の研究者を名乗っているのに,今まで勘違いしていました。お恥ずかしい。冷静に考えたら,ハスの葉はめっちゃ水をはじくので,傘によく向いていますね。よくできたアニメだなあ,と改めて感激した次第であります。

 さて,肝心のアキタブキのふきのとう(というかふきみそ)の味ですが,率直に言うと,味も香りも本州で食べてきた普通のフキに比べて若干薄い…ような?気がしました。ただしこれは気のせいかもしれませんし(何分食べるの3年ぶり…),生育場所による違いもあるかもしれませんし,調理法にもよるのかもしれません(エキノコックスが怖いので,かなりじっくりと火をいれたらしいです)。でもそのおかげか,かなり食べやすいふきみそに仕上がったように思います。ご飯に載せたり,写真のようにラディッシュの味付けに使ったり,万能です。合わせるものがなければ,これだけでも十分なつまみになります。

 昨日は,このおs…ではなくふきみそを,鮭?本鱒?の上に塗って,玉ねぎとエノキと一緒にアルミホイルで包んでオーブントースターでチンしてみました(写真3枚目)。この発想,我ながら天才でした。とっさに思いついた自分を褒めてあげたいです。ちなみに鮭?本鱒?となっているのは,品名や産地が書いてあるラベル?(バーコードがついてるやつ)を捨ててしまったためです。うーん,ぬかった。

 これはめちゃくちゃ美味かったです。うーん,ヒンナヒンナ。

引用文献

 門田裕一. 2017. フキ属. In. 大橋広好・門田裕一・邑田仁・米倉浩司・木原浩(編), 改訂新版 日本の野生植物 5 ヒルガオ科~スイカズラ科, pp. 307-308. 平凡社, 東京.

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