立つ鳥水草を運ぶ?
3月末に新潟大学教育学部を退職し,4月1日から北海道大学総合博物館に勤めることになりました。皆様,新潟では大変お世話になりました。北大総合博物館はM1のときに訪れて依頼憧れの大学博物館の一つでしたので,とても光栄です(まだ実感が湧いていません)。 本当はもう少し前に書こうと思っていたのですが,年が明けてからのあまりの忙しさに気を取られ,結局直前になってしまいました。
特に2月中旬あたりからは,引越しなどの異動準備,年度末締切の仕事,学会,子育て(ここ一ヶ月あまり貢献できていないので最後笑)などが押し寄せ,恐らく今までの人生で一番忙しい日々を送っていました。一ヶ月間論文の原稿が何一つ進まなかったのは,すごく久しぶりな気がします。メールの返信も疎かになってしまい,申し訳ありません。とはいえ,これからも忙しくなる…かもしれないので,今後はこのようなことがないように気をつけたい所存です。
その甲斐あってか,立つ鳥後を濁すことなく…いや…濁りは最小限に…という感じで新潟を発つことができました。現在は無事に引越しも終わり,一息ついているところです。北海道ってすごいですね。いろいろ驚きの連続ですが,特にスーパーに行くと野菜以外のほとんどの品が北海道産で完結しているのにスケールの違いを感じました。
新潟大では,ボスはもちろんのこと,研究室のメンバー(特に大学院生)やプロジェクトに関わる多くの方々の数えきれないほどのご協力により,バイブスが高く充実した2年間を過ごすことができました。基本的に自堕落な僕が努力・根性・義理人情をスローガンに楽しくやってこれたのは,ご協力いただいた皆様のおかげです。本当にありがとうございました。 この2年間で,水辺での調査能力と,水草の同定能力が飛躍的にアップしました。立つ鳥が後を濁すかどうかはさておき,分布していた水草を長距離散布するような感じで,北海道でもイチヤクソウに加えて水草の研究も続けていきたいなあ,と思っています。皆様,本当にありがとうございました。
北海道大学総合博物館では,これまで通り植物の研究を続けたり,標本庫の管理運営をしたり,展示などの博物館活動をしたり,たまに講義をするようになります(一応大学教員です)。優秀な北大の学生さんにちゃんと教えられるのか,博物館にいらっしゃったお客様にちゃんと対応できるのかなど,けっこう不安なことが多いのですが(本当に),今更泣き言を言ってられないので最大限努力する…予定です。
札幌にご旅行の際は,ぜひ北海道大学総合博物館にお立ち寄りください(入場無料です)。今後共変わらぬお付き合いのほど何卒よろしくお願いいたします。
この写真だけではその魅力を十分に伝えることができませんが,オーシャンビューが素敵な研究室でした。