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マクロレンズでお先マックロ

 みなさま。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 SNS等でロクに挨拶もせず申し訳ありません。年末年始実家で飲んだくれていたせいです。年末年始お世話になった方々,本当にありがとうございました。今年もアル中になることなく無事年を越せました。

 …と言ってる間にもう1月下旬。このブログも,1ヶ月に数回程度は更新できるよう頑張ろうと思っていたのですが,早速挫折気味です。

 さて,実はマクロレンズを買いました。 AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8Gが,南福島の万◯書店で20,000円ポッキリ。外側に少し傷があるといえ,お買い得だと思いませんか?

 ということで,ここ最近,練習がてらパシャパシャ写真を撮るのにハマっています。惜しむらくはこの季節,外を歩いても,オオイヌノフグリくらいしか咲いていません(その上寒い)。それでも,凍えながらうまく撮れたような気がする写真がいくつかあります。今日は,撮影した写真をいくつかアップロードしてみます。プロでもなんでもないので,厳しいお言葉は控えていただけますと嬉しいです。僕が傷つきます。

オケラ Atractylodes ovata (Thunb.) DC.(キク科)

※インスタ映えしそうだったので,後からホワイトバランスをいじりました。

 冬なので,もちろん枯れてます。この時期も痩果を残しているんですね。西日本では結構珍しいそうですが,東北地方の太平洋側では普通に見られる植物です。

 背景も似たような色なのに,ボカしまくってハッキリと写すことができました。少し感動。

 福島県名物のアレ。除染工事が終わった後から,少しずつ線量が上がっている気がします。いやーん。

......もし間違ってたら連絡ください。この文章と写真を消します。

 よく見ると「警」って書いてある何かの箱。よくわからないパイプが何本かでています。放熱するための動力パイプかなにかでしょうか? 押井守のアニメ映画の風景に出てきそう。

 なんでもないものでも背景ボカすと結構カッコいいです。

 最近ハマっている燗◯の城という居酒屋のピッツァ。

 普段はない,特別メニューです。夕食後,新年会(?)兼スタッフさんのお誕生日会に急遽呼ばれていってみたら,アルバイトで常連のYさんが焼いてくれました。正直お腹いっぱいでしたが,美味しくてつい全種類平らげてしまいました。

 かなり美味しそうに撮れたなあ,と自画自賛しています。左端に写り込んでいる割り箸の頭が邪魔ですが,素人ということで見逃して下さい。

オオイヌノフグリ Veronica persica Poir.

 色がよく出ていない気がします。露出補正を少し下げすぎたかもしれません。

 ピッツァを頂いた◯酒の城のマスターが一番好きな花だそうです。理由は和名の由来。考え方が直球でいいですね。和名の「オオ」という部分が「フグリ」にかかるのか,「イヌ」にかかるのかずっと気になっていたそうです。

 正解は恐らくそのどちらでもなく,「イヌノフグリVeronica polita Fr.」という別種の植物ではないでしょうか?

...という話を,マスターともう3回くらいした気がします。

 さて,オオイヌノフグリの和名ですが,Wikipediaには「和名はイヌノフグリに似てそれより大きいために付けられた」とありますが(出典なし),本当でしょうか?

 ...実は,オオイヌノフグリの和名の命名をちゃちゃっと調べて,もし載っていれば由来をドヤ顔で報告しようと思っていたのですが,文献が簡単に見つからず,志半ばで挫折しました。和名を命名した文献の引用がよく示されている原(1948)には引用がなく,手当たり次第に松村(1897)あたりまで遡ってみましたが,ここでもこの和名で普通に掲載されていました。気軽に調べられる範囲には,これが限界でした。といっても,東京で見られるようになったのは1884年ごろということなので(牧野 1919),もう少し古い文献もあるかもしれません。もし手がかりや文献などを知っている方がいらっしゃれば,ぜひご教示ください。よろしくお願いいたします。

 新年早々意気揚々と買い物の話をしましたが,お年玉とは何の関係もありません。両親から貰ったお年玉が20,000円で,レンズの値段もちょうど20,000円ですが,ただの偶然です(本当はお年玉を握りしめて別のレンズを買いに行った)。

引用文献

・原寛. 1948. 日本種子植物集覧 第1冊. 岩波書店, 東京.

・牧野富太郎. 1919. 断枝片葉(其九). 植物研究雑誌2: 61–66.

・松村任三. 1897. 改正増補 植物名彙. 丸善, 東京.

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